美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

事務仕事の合間にエッセイ

今日は会議のない日で助かる。でも、書類を作成せねばならず、同僚のI上先生と頭を悩ませつつ、とりあえずある書類を完成させる。
そして、そういう事務仕事の合間に、このところ立て続けに頼まれているエッセイ(一応学術的なテイストの)の下書きを打ち込む(僕は思いついたことを箇条書きの形で打ち込んで、後でそれを繋げるという書き方をすることが多い。最初から言霊様が降りてきたときは別だが)。このところ、原稿用紙4枚から10枚くらいのエッセイを頼まれることが多く、それぞれテーマが違っているから(当たり前だが)、頭を色々切り換えねばならず、けっこう疲弊する。大体の頼まれ方はこんな感じ。

「是非今度の雑誌に30枚から50枚くらいの論文を書いていただきたいのですが」
「いやあ、申し訳ないですが、そんな時間はなかなか取れませんし、僕の専門とはちょっとずれますしねえ」
「じゃあ、原稿用紙8枚くらいのエッセイのコーナーでどうですか?」
「・・・じゃあ、お引き受けします。」

こういう「相手ができない高い要求を最初に出してわざと断らせて、その後に低めの要求を呑ませる」、というのはセールスマンなら誰でもやっているテクニック。そのことを身も蓋もなく知りたければ、この本がお勧め。こういう本を読んでいて、そういうメカニズムを判っていても断れないのが悲しい人間の性だ。

影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか

というわけで、エッセイに戻ります・・・。