美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

ムハンマドの風刺画

このところ、様々なブログを巡って色んな意見を拝見している。僕は一応宗教学の専門家だが、「表現の自由」とか法学的な方面には全く疎く、この問題に対しては印象批評的なことしか言えない。
今朝は新聞が来ない日なので、朝食を食べながら、新聞代わりに、様々なブログを巡回(フランス留学中の後輩のブログなんかも見つけちゃったりした)。
僕も朝鮮半島をフィールドにして、PC(政治的「正しさ」)を意識せざるを得ない研究環境ではある。あまりにその度合いが過ぎる人を、僕は「PCクリティカで歯を磨いているような人」なんて冗談で呼んでいるが(もしかしたら、僕もそのように見られているかも知れぬが)、今回の問題は、そういう「文化左翼」的な問題ではなく、「偽装されたracism」のような気がしてならない。僕がこの事件に「醜悪さ」を感じるのは、宗教を風刺する、といいつつ、実際には宗教と人種を一緒くたにしてまとめて差別している構図が透けて見えるからだろう。