美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

「想定外」の美味さ

今日、和菓子に凝っている妻につきあって、紫野の奥にある「御倉屋(みくらや)」というお店に行った*1。ここのお菓子は数々の文人や著名人が愛した、というのでも有名らしい(新村出とか安岡章太郎とか、大宅壮一とか、堂本印象とか)。ここで買ったのは「吾妹子(わぎもこ)」というもの。
これはパッと見普通のおまんじゅうなのだが、ほろほろと崩れる白あんの真ん中に、ブランデー漬けの梅が入っているという逸品。和菓子は美味しくても、ほとんどの味が似たり寄ったりでほぼ「想定内」なわけだが、これは久々に「想定外」のお味で感動しました。このお店は、百貨店などに出品しておらず、ほぼ予約のみ。結構交通に不便なところを行かねばならない。店内も、サンプルが数種類置いているだけの殺風景さでびっくり。京都はまだまだ奥深いや・・・。

*1:住所は北区紫竹北大門町