美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

戦果

さて、炎天下に(境内は鬱蒼とした森ですから、結構涼しいのですが)数時間うろつき回って得た「戦果」は以下の通り。

1)まず、フィリップアリエスの『図説 死の文化史―ひとは死をどのように生きたか』(日本エディタースクール出版部、1990)。図版が一杯で、取っつきやすそうだったので。

2)フィリス・トリブル(河野信子訳)『神と人間の修辞学−フェミニズムと聖書解釈』(ヨルダン社、1989)。これはいわゆる「女性神学」の一冊。

3)岩田靖夫神の痕跡―ハイデガーとレヴィナス』(岩波書店、1990)。以前、岩田先生の岩波ジュニア新書『ヨーロッパ思想入門 (岩波ジュニア新書)』を読んで、感動したので。レヴィナス解釈をここから学びたい。

4)上田閑照・柳川啓一編『宗教学のすすめ』(筑摩書房、1985)。ちょっと古めの宗教学入門書。何故買ったかと言えば、僕のお師匠様に当たる島薗進先生と、井上順孝先生が二人で「回心論再考」という章を書いているから。なお、こう言っては身も蓋もないが、東大(宗教社会学寄り)と京大(宗教哲学寄り)の珍しいコラボレーションの記念として。

5)中野好夫司馬江漢考』(新潮社、1986)。英文学者中野好夫の最後の書。レア本、だと思う。僕は、言いづらいこともバリバリ直言する中野好夫のファンですので。これはプレミアが付いていて、定価3500円だったのが、4900円。泣く泣く購入。

今回は、敢えて「100円均一コーナー」「雑誌コーナー」とかをすっ飛ばして、単行本オンリー。足がさすがに棒になった。今、自分の研究室に戻って一休みです。