美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

大学で教えるということ

関西大学の辻先生の興味深い意見。なるほどと思った。というのも、僕はどちらかというと、全て喋りすぎてしまうタチだから。「教育的放置プレイ」って、難しいんですけどね(下手すると「指導拒否のハラスメント」と取られかねないし)。

そのとき重要なのは、たぶん教員が先手にまわることを極力禁欲して、後手にまわることを心がけることではないか。
まずは、何も言わず何も示さずに、とにかくノートをとらせてみる、とにかく論文を要約させてみる。
その後で、「このノートじゃ、要約じゃ失敗だよね」と叩いてみせる。
何がどういうふうに失敗なのかは言わない(せいぜいヒントを出すくらい)。
何がどういうふうに失敗なのか自体を考えさせる。
ひとしきりそれを議論させ、失敗をリストアップさせた後で、自分たちで対処法を考えさせる。
そうしてから、ようやく対処法の1つの見本――あくまでサンプル――を、教員が示す。
んで、もう一回やらせてみる。
とにかく失敗させ、試行錯誤させること。

http://d.hatena.ne.jp/dice-x/20050422