美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

逆五月病

連休明けは僕もご多分に漏れず、憂鬱でけだるい気持ちになるが、その一方で年度の研究費が確定するので、学会費を払ったり、どかっと学術書を購入してしまう「逆五月病」という一瞬だけの狂騒状態になる。その勢いで購入した本は以下の通り。 

 目次を見るに、ウェーバー再考の流れの一つだな。同僚が学生にマルクス関連を読ませているらしいので、僕はこっちを今度指定するか(笑)。

帝国大学の朝鮮人:大韓民国エリートの起源

帝国大学の朝鮮人:大韓民国エリートの起源

  • 作者:鄭 鍾賢
  • 発売日: 2021/04/20
  • メディア: 単行本
 

 戦前の日本の帝国大学に留学した朝鮮人エリートを追った本。京城帝大の教授陣は僕も調べているが、こっちの知識は手薄。

平壌美術(ピョンヤン・アート)

平壌美術(ピョンヤン・アート)

  • 作者:文 凡綱
  • 発売日: 2021/02/13
  • メディア: 大型本
 

 これは現代美術の本。社会主義リアイズムを基調としつつ、どのような絵画が現在の北朝鮮で描かれてきたか、ということをまとめたもの。貴重な仕事と思う。

リベラル国家と宗教: 世俗主義と翻訳について

リベラル国家と宗教: 世俗主義と翻訳について

 

 タラル・アサドの新しい訳書。アサドは「分からん」「難しい」といいつつ、買ってしまう。

宗教性の人類学 近代の果てに、人は何を願うのか

宗教性の人類学 近代の果てに、人は何を願うのか

  • 発売日: 2021/04/09
  • メディア: 単行本
 

 知り合い多数の論文集。宗教概念を主に人類学者の皆さんが再考したもの、かな。

 

 これは僕の専門からして絶対に買わねばならない本。

 大学同期の悪友の赤堀君(僕は昔からサブちゃんと呼んでいるが)の単著。祝、ご出版!多分僕などは読んでも分からぬが、友情に厚い僕は一冊だけ売り上げに貢献することにした。

 

 この2冊の『現代思想』、知り合いが多数執筆だから誰かくれるかな、と甘い期待をしていたのだが、届かないので自分で買いました(笑)。

 

 嗜癖治療の専門家としてお名前は存じ上げていたが、こんな本をお書きになっていたのね。

 

宗教社会学: 神、それは社会である

宗教社会学: 神、それは社会である

  • 作者:奥井 智之
  • 発売日: 2021/05/10
  • メディア: 単行本
 

 奥井先生の昔の社会学の入門書も本棚にあるのだが、未読。でもこんなタイトルなのでつい手が出ちゃった。

 

 京都の差別論で参考になるかと思って購入。

 

 

 

ベトナムのカオダイ教:新宗教と20世紀の政教関係

ベトナムのカオダイ教:新宗教と20世紀の政教関係

  • 作者:北澤 直宏
  • 発売日: 2021/04/01
  • メディア: 単行本
 

 

 

 イスラームカオダイ教、仏教のフィールドワークの成果をまとめ買い。こういうのは図書館になくちゃね(学科図書室に入れます)。