美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

夏休み終わり間際に

購入した本を羅列しておきます。半分は大学図書館に納入させましたが。 

「悪」と統治の日本近代

「悪」と統治の日本近代

 

 タイトルだけだと分かりづらいが、国民道徳(論)、近代仏教などが果たした役割を解明しようとした本。僕としては、仏教者の「教誨活動」に一番興味がある。 

帝国に生きた少女たち:京城第一公立高等女学校生の植民地経験

帝国に生きた少女たち:京城第一公立高等女学校生の植民地経験

 

 女性誌や少女を対象にした歴史研究、社会学はこのところ増えているように僕にも思えるが、こちらは植民地状況と少女たちを扱ったもの。 

日本国民のための愛国の教科書

日本国民のための愛国の教科書

 

 

愛国の構造

愛国の構造

 

知り合い(以前僕が赴いたニュージーランドでのシンポで知り合いになった)の 将基面さんの本が二冊同時発売。「自分の属する共同体に瑕疵があれば、それをただそうとする」という、ある意味当たり前だった愛国(パトリオティズム)の態度を再考したもの。 

近代インドのエリートと民衆 民族主義・共産主義・非バラモン主義の競合

近代インドのエリートと民衆 民族主義・共産主義・非バラモン主義の競合

 

 志賀さんは僕の大学同期(だけど面識は残念ながらない)。彼女の描くこの近代インドの独立運動の「ゴタゴタ(例えばガンディーのヒンドゥー教的、バラモン的価値観に反発し、共産主義に近づいていった南インドの「非バラモン運動」など)」はたいそう面白いもの。図書館に。 

日本帝国の膨張・崩壊と満蒙開拓団

日本帝国の膨張・崩壊と満蒙開拓団

 

 上記の志賀さんの本と同じ有志舎から出たもの。満蒙開拓団関連は見つけるとつい手が出る。図書館に。 

国家神道と国体論?宗教とナショナリズムの学際的研究 (久伊豆神社小教院叢書12)

国家神道と国体論?宗教とナショナリズムの学際的研究 (久伊豆神社小教院叢書12)

 

 友人が多く執筆しているか県の成果。この弘文堂の「小教院叢書シリーズ」は大学図書館に全部入れている(はず)。 

移民と国内植民の社会学: 矢内原忠雄の植民論とアイヌ民族

移民と国内植民の社会学: 矢内原忠雄の植民論とアイヌ民族

 

 タイトルだけで購入を決意し、図書館に入れてもらった。 

文化の枢軸 ─戦前日本の文化外交とナチ・ドイツ─

文化の枢軸 ─戦前日本の文化外交とナチ・ドイツ─

 

 戦前の「文化政策」を考えたくなって。図書館に。 

映画『夜と霧』とホロコースト

映画『夜と霧』とホロコースト

 

 これは映画史の本だが、戦後世界に道ホロコーストが受容されていったかを考える際の参考になろう。これも図書館に。