四月病
四月になり、新年度の予算が下りる頃には「これからバリバリ本を買って読んでやるぞ」という「四月病」とも言える症状が出て、一気に本を買ってしまいがち。もちろん今はご多分に漏れず、五月病なのですが(笑)。ともあれ、この一ヶ月で購入した本をざっと羅列してみます。
昔からお世話になっている渡辺先生のご著書(この本のもとになった論文も以前いただいたことがある)。先生は今までブラジルや「満洲」など「移民社会」の動向を追っていらした方だが、今回は韓国における法華経系の立正佼成会をターゲットにした本をものされた。
これまた知り合いの金さんの博士論文の書籍化。彼女から日本や韓国における「自然葬」のお話を聞いていて、興味深いなと以前から思っていたので購入。
恩師島薗進先生の本もまとめ買い。最後のものは、先輩の堀江さんが編者。どれもこれから心して読まねば。
- 作者: 星野英紀,弓山達也,川副早央里,星野壮,齋藤知明,小川有閑,??顕功,小林惇道,魚尾和瑛,藤井麻央,寺田喜朗,君島彩子,黒崎浩行
- 出版社/メーカー: ハーベスト社
- 発売日: 2019/03/07
- メディア: 単行本
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これも宗教学者の論集。タイトル通り、東北におけるいくつかの地域のフィールドワークの成果。
以前、神戸の様々な宗教施設(正教会、モスク、シナゴーグ、関帝廟)を巡ったことがあるが、それを思い出しつつ購入。
これまた知り合いの中尾さんの新刊なので購入。
この小林先生という方、僕は存じ上げないのだが、タイトルで購入しちゃった。
青弓社のこの手の本は、買うようにしています。総力戦下の庶民のメンタリティの追求。
原爆をまなざす人びと―広島平和記念公園八月六日のビジュアル・エスノグラフィ
- 作者: 松尾浩一郎,根本雅也,小倉康嗣
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 2018/07/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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個人的な関心として、最近「トラウマ」とか「追悼」をどう考えるか、というのが常に念頭にあるので、この手の本を買ってしまう。知り合いの小倉さんが編者の一人。
これもタイトルで購入決定。ここでの「パラドクス」というのはヒロシマ(もしくはナガサキ)の経験が、「普遍化され」、米国の原爆投下責任や、日本の戦争責任がうやむやになってしまった事態を指すのであろう。