美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

知り合いの編著を中心に

3月は年度末。ということで、予算の使い切りも兼ねて、知り合いが関わった本を中心に何冊か購入。

帝国日本の移動と動員

帝国日本の移動と動員

知り合いの石原俊さんも執筆しているので購入。他にも編者の飯塚先生とも昔科研でご一緒したし、朝鮮史研究仲間の石川亮太さん、水谷清佳さんも執筆している。広瀬玲子先生の「植民地朝鮮における愛国婦人会」も僕には興味深いな。
イスラームは特殊か: 西アジアの宗教と政治の系譜

イスラームは特殊か: 西アジアの宗教と政治の系譜

これも、編者お二人が知り合い(後輩)。あと、伊達聖伸君(フランスのライシテ研究)や嶋田英晴君(駒場の同期。中世ユダヤ史)も執筆。古代から近現代まで、広くカバーしている。こういう類書は少ないと思う。2016年夏に逝去された飯田先生の遺稿集。僕は飯田先生の前著『在日コリアンの宗教と祭り―民族と宗教の社会学』を書評したりして仲良くしていただき、ご葬儀にも参列した。その遺稿集を娘さん(今は僕の大学院の後輩)がまとめられたもの。
歴史修正主義とサブカルチャー (青弓社ライブラリー)

歴史修正主義とサブカルチャー (青弓社ライブラリー)

話題になっている本。僕の興味ともばっちり合う。というか、ここ十数年、ある意味「戦ってきた対象」を分析してくれていると言った方が正確か。
水子供養 商品としての儀式――近代日本のジェンダー/セクシュアリティと宗教

水子供養 商品としての儀式――近代日本のジェンダー/セクシュアリティと宗教

待望の邦訳。水子供養の商業主義的な側面を鋭く照射している。アメリカ人の日本宗教研究者による水子供養研究の金字塔。故ウィリアム・ラフルーア先生の『水子―“中絶”をめぐる日本文化の底流』と並んで検討するべき書。
戸籍と無戸籍――「日本人」の輪郭

戸籍と無戸籍――「日本人」の輪郭

昨年のサントリー学芸賞を取った2冊も購入。遠藤さんの研究は、前著『近代日本の植民地統治における国籍と戸籍―満洲・朝鮮・台湾―』から気になっていた。