美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

zabadak プログレナイト2018@新宿LOFT

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 今日はタイトルのライブに参加。結構狭い舞台に、上記の写真のように大人数の強者どもが集まる、という趣き。ZABADAK 小峰公子(Vo.,Acc.)、難波弘之(Key.)、鬼怒無月(Gt.)、楠均(Dr.)、青木孝明(Vo.,Gt.)、内田Ken太郎(B.)、伏見蛍(Gt.)、向島ゆり子(Vln.)のみなさん、こう並べて書くと改めて凄いメンツだな・・・。

長らくzabadakは見てきたが、こんな新宿歌舞伎町のど真ん中、というのは初めて(僕が初めて行ったzabadakのライブは、今はなき日清パワーステーションだが、あれは新宿の外れ)。このビルの上の方はホストクラブだったりするので、zabadakファンという、どちらかと言えば地味で、ものすごく場違いな集団(笑)が集結することになった。僕は椅子席の3列目に座ったが、残念ながら座る位置のせいで、舞台の奥の楠さんや内田さんは見づらかった。一番うしろの立ち見席では、常連仲間の姉さん(仮名)たちが立っていたが、いわゆる一番うしろの真ん中という「月影先生ポジション」を押さえていらっしゃいました。

以下では、セットリストと簡単な感想を書き残していきます。今回は2部制でした。

1. Gargoyle

いきなりハードなこの曲からスタート。「プログレ」と名の付くライブでは、結構やることが多い曲だと思います。

2. The sun rises in the West

バカボンのパパの歌(というと誤解されるが、その通りなのだ)。

3. 子午線のマリア

これは長い前奏が良いんですよねえ。

4. 天使の匂い

この曲自体レアだと思うな。調べたら、僕が聴くのは2012年5月の「ロケンナイト」以来らしい。

5. 今日の夢のこと

実は、曲名がすぐに出て来なくて苦労しました。というのも、記憶力の低下はともかく、鈴木祥子さんの「昨日夢の中で」という曲と混じっちゃった・・・。

6. Paco

最初、何の曲のイントロが分からなかったくらい大胆なアレンジが施されていました。あれ、光田康典さんの「クロノ・クロス」に似たような曲が、とかと思っている内に分かるメロディになった。

7. いのちの記憶

これも久しぶり。公子さん曰く「これ、NHKの『みんなのうた』で流してもらったは良いけど、嵐とカップリング。誰得?という感じ」というので爆笑。

8. Poland

風部(友人多し)が活躍していましたね。

ここまでが第一部。十数分の休憩を挟んで、第二部の始まり。

9. 百年の満月

10. 小さい宇宙

この2曲は、公子、青木、鬼怒、楠の4名で演奏。青木さんの声、なんか「素直」な声なんですよね、僕にとっては。そこが良い。

11. 河は広くても

この曲から向島さんが入り、コーラスも。

12. グスコーブドリの伝記

この曲が始まる直前「プログレに戻るよ!」と公子さんがいったので会場も笑う。ギターが3人という贅沢な状況を思う存分フル活用していましたよね、この曲では。

13. 環-cycle-

魔法使いの嫁」というアニメのエンディングテーマ。バンド形式では初めてではなかろうか。すばらしいでき。

14. 僕のビー玉

15. 樹海

間奏部分が凄く長いバージョンで。この「樹海」の時、鬼怒さんが荒ぶりすぎていて笑った。

16. Mother

楠さんがメインヴォーカル。良い声ですよね、楠さんも。

17. 赤い鹿の伝説(歌詞付き)

この歌詞付きのバージョン、思った以上に良いので、今度ニューアルバム作るときには入れて欲しいと切に願います。

18. ブリザード・ミュージック

19. Easy Going

お約束の曲で一旦締めた後、アンコールは2曲。

e1. 遠い音楽

e2. 相馬二遍返し

休憩含めて約3時間の熱演でした。でも、そんなに時間経ったっけ、と思うほどあっという間に過ぎていきました。

今回のライブでグッと来たのはこのバンドのメンバーで演奏した「環 cycle 」ですね。この曲、編曲が上野洋子さんで、本当に初期zabadakのメンツで作られた曲なので、我々ファンは、昨年の発表の時思わず感涙したものだが、バンドとして奏でると、また違うなあ(もちろんヴォーカルが公子さんと言うこともあるが)。しかも、これが「糸奇はなさんに2曲持って行って、ボツになる予定の曲」だったのと話にも驚いた。

演奏なさる方は大変でしょうが、やはりプログレは癖になる。またこういう企画をやって欲しいな、と貪欲なファンとしては思うのでした。