美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

映画史と韓国研究(生命倫理系)を中心に

先週頼んだ学術書が届いたので、取り急ぎのご紹介。ここ数年で「映画史」を卒論で扱おうとするゼミ生に刺激され、彼らの為でもあり、自分の興味もありで映画史の本と、あとは本職である韓国関係の本をまとめ買い。

以前植民地期についての本も出されていた(それは既に購入済み)李英載さんの本。もう、こういうのが学術書になる時代なんだなあ、と感慨深い。
日本映画の海外進出──文化戦略の歴史

日本映画の海外進出──文化戦略の歴史

論文集。いくつか台湾や満洲華北に関する論考もあり、参考になる。
日中映画交流史

日中映画交流史

表紙の山口淑子さんが色っぽい、というのはともかく(土門拳の写真だそうな)、戦後の高倉健と山口百惠の人気についても書かれていて、面白そう。
韓国映画100年史――その誕生からグローバル展開まで

韓国映画100年史――その誕生からグローバル展開まで

最近出た概説書の翻訳。図版が多いのが気に入った。知り合いの株本さんの博士論文。出ていたのを今まで知らなかった。申し訳ありません。日韓のホスピスの比較という、これまで類書のない分野。これまた知り合いの澤野さんの博士論文。女性の韓国研究者(生命倫理依り)の博論が2冊今年は出たわけだ。めでたい。
済州島 海女(チャムス)の民族誌 (済州学研究センター済州学叢書)

済州島 海女(チャムス)の民族誌 (済州学研究センター済州学叢書)

  • 作者: アン・ミジョン,小島孝夫,キム・スンイム
  • 出版社/メーカー: アルファベータブックス
  • 発売日: 2017/11/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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済州島の特徴の一つである海女にスポットを当てた研究書。
出生前診断 受ける受けない誰が決めるの?ーー遺伝相談の歴史に学ぶ

出生前診断 受ける受けない誰が決めるの?ーー遺伝相談の歴史に学ぶ

  • 作者: 山中美智子,玉井真理子,坂井律子,佐藤孝道,月野隆一,富和清隆,本田まり,吉岡章,藤田潤,小野正恵,青木美紀子
  • 出版社/メーカー: 生活書院
  • 発売日: 2017/12/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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Twitterで情報が回ってきたので、購入。Twitterって、本当はそういう方面で活用したかったんだけどね(遠い目)。
アメリカ創価学会<SGI-USA>の55年

アメリカ創価学会の55年

研究者仲間の秋庭先生の本。以前、学会でも発表を拝聴したことがある。
アメリカ 暴力の世紀――第二次大戦以降の戦争とテロ

アメリカ 暴力の世紀――第二次大戦以降の戦争とテロ

ジョン・ダワー先生の新刊。原題も「The Violent American Century」というのね。そのまんまや。
ひきこもりの国民主義

ひきこもりの国民主義

超久々に酒井直樹先生の本に手を出した気がする(言っていることは鋭いと思うけど、何せ悪文なので敬遠していた)。以前、池内先生の漂流民に関する論文を読んで面白いなあと思ったことがあり、その手の話をまとめて読めるか、と思い購入。