美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

逆五月病

5月の頃は、大学や科研から予算が降り始め「さあ、どんな本を買ってやろうかな」という高揚した気持ちになることが多く、僕はこれを「逆五月病」と呼んでいますが、そんな気分で購入した本のご紹介。

韓国仏教史

韓国仏教史

この前来日された時にお会いして知り合いになった金龍泰先生の書かれた通史。金先生は近現代の専門家でもあるので、そのあたりの記述が僕としては嬉しい。
社会運動と若者:日常と出来事を往還する政治

社会運動と若者:日常と出来事を往還する政治

この前、立命館にお邪魔して少しお話を聞いた富永京子先生の本を。この若さで、こんなのを2冊出されるのだから頭が下がる。
満蒙開拓団――虚妄の「日満一体」 (岩波現代全書)

満蒙開拓団――虚妄の「日満一体」 (岩波現代全書)

加藤聖文先生とは日文研の研究会でご一緒したことがあるが、余りお話しできていないけど、本はほぼ全部買っております。
植民地がつくった近代: 植民地朝鮮と帝国日本のもつれを考える

植民地がつくった近代: 植民地朝鮮と帝国日本のもつれを考える

尹海東先生の本の翻訳。こういう形で出てくれたのは有難いこと。
植民地の腹話術師たち: 朝鮮の近代小説を読む

植民地の腹話術師たち: 朝鮮の近代小説を読む

金哲先生の前著『抵抗と絶望: 植民地朝鮮の記憶を問う』も気になっているのだが、未読。植民地時代日本語で作品を書いた朝鮮人作家たち、というのは昔から気になっているのだが。同じく、文学作品論を。ファンである中井久夫先生の「入門書」。かつて『西欧精神医学背景史 【新装版】』と『治療文化論―精神医学的再構築の試み (岩波現代文庫)』を読んだ衝撃と感動は忘れがたい。先生の翻訳の、J.ハーマン『心的外傷と回復 〈増補版〉』も読んで勉強になったが。
「病いの経験」を聞き取る[新版]――ハンセン病者のライフヒストリー

「病いの経験」を聞き取る[新版]――ハンセン病者のライフヒストリー

ネットで評判を聞いたので。ハンセン病関連の本は、結構購入しているな。