美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

科研費で

昨今、大学の予算が削られる一方ですが、僕の場合だと、出張は控えてもさすがに本を買うのはやめられない。で、いただいた科研費で以下の本をまとめ買い。

図説 戦時下の化粧品広告<1931-1943>

図説 戦時下の化粧品広告<1931-1943>

この手の図版は、見ているだけでも楽しい。朝ドラでおなじみの「戦時下」ですが、意外とこういう生活相は分からなかったりするんですよね。
現代歴史学への展望――言語論的転回を超えて

現代歴史学への展望――言語論的転回を超えて

僕も「歴史学科」という所属になって、史学史とか、歴史学についてのメタな議論をちょこちょこ読むようになったので、これもその1冊として。後書きがかっこいい。19世紀末から20世紀前半のドイツの「宗教事情」というのに前から興味は持っているので、それに関するものを。
イスラミック・ツーリズムの勃興: 宗教の観光資源化

イスラミック・ツーリズムの勃興: 宗教の観光資源化

キリストの受難 十字架の道行き 心的巡礼による信仰の展開

キリストの受難 十字架の道行き 心的巡礼による信仰の展開

上記の2冊は、巡礼研究。宗教研究内の盛り上がりと、歴史地理学の同僚の影響もあり、この手の本には手が伸びる。
安楽死法:ベネルクス3国の比較と資料

安楽死法:ベネルクス3国の比較と資料

これはタイトル通りベネルクス3国についての研究所だが、日本の状況を考えるときにはやはり参照せねばならないだろう。
禅からみた日本中世の文化と社会

禅からみた日本中世の文化と社会

中世史研究者による論集。元同僚の上田純一先生もコラムを執筆。森岡清美先生が「これが(本当に)最後の著作」として出された浩瀚な研究書。このヴァイタリティ、恐ろしすぎる・・・。
修行と信仰――変わるからだ 変わるこころ (岩波現代全書)

修行と信仰――変わるからだ 変わるこころ (岩波現代全書)

昔から知り合いの藤田さんの新刊。とことん、現場主義なんだよなあ。
丸刈りにされた女たち――「ドイツ兵の恋人」の戦後を辿る旅 (岩波現代全書)

丸刈りにされた女たち――「ドイツ兵の恋人」の戦後を辿る旅 (岩波現代全書)

僕は植民地朝鮮の「対日協力者」について多少研究しているが、写真などで有名なこの女性たちの戦後というのは非常に興味あるテーマ。
生きるユダヤ教―カタチにならないものの強さ

生きるユダヤ教―カタチにならないものの強さ

僕にとって出身研究室の先輩に当たる勝又悦子さんとその夫の共著。
マンガ 沖縄・琉球の歴史

マンガ 沖縄・琉球の歴史

沖縄・琉球についての歴史読み物を多く書いている(そして僕が愛読している)上里さんの新刊。Twitterでも結構拝見していますが、やはりまとめて読みたいね。