美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

この二ヶ月で買ったものを

マンガは相変わらず買っています(引越の際、段ボール十数箱売り飛ばしましたが)。この2ヶ月で買ったものを。

これは最初に言っておきますが、凄い名作です。これほど「違う世界に引きずり込まれる」読書体験は久々だと思う。見世物小屋の、いわゆるフリークス達が主人公だが、淡々とした筆致で描かれており、「鬼面人を驚かす」というところが一切ないところが却って凄みとなっている。近藤先生もご自身で「コントロールしながら描いていました」とおっしゃっていた。前作『夜長姫と耳男 (ビッグコミックススペシャル)』を読んだときも思ったが、「グロテスクを突き抜けた先の静かな清浄さ」がこの作品にもあるような気がする。こちらは、前に出た中世もののオムニバスの復刊。
音楽マンガガイドブック (音楽マンガを聴き尽くせ)

音楽マンガガイドブック (音楽マンガを聴き尽くせ)

これはその名の通り、音楽をモチーフとしたマンガのガイドブックで、資料的な価値が高い。90年代以降は、実は知らないマンガも多いなあ、と思いました。たくさんの作品を載せているので、紹介は短いのは致し方ないか。入江さんの「魔女っこ」マンガも、とりあえずの区切りか。ある意味バッドエンドに近い部分もあるので、「そう来たか」という素直な驚きはあった。
へうげもの(18) (モーニング KC)

へうげもの(18) (モーニング KC)

今回は、琉球王や若いときの織部のエピソードが出てきたのが面白かった。
日の鳥

日の鳥

今日、本屋に寄ったのはこれが目当て。1羽の雄鶏が妻を探す、というストーリー仕立てで、東北を巡るという絵日記的マンガ。こういう表現もあるんだね・・・。