美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

「ギタ鈴」with郷田祐美子@晴れ空

翌日からの学会のため、一日前倒しで上京。夜はポッカリ時間が空いたので、ちょうど都合よく、ひとりzabadak、すなわち吉良知彦さんのソロライブ「ギターと鈴と譜面台と私(通称ギタ鈴)」@晴れたら空に豆まいて(代官山)に行ってまいりました。学生時代は一切近付かなかった「オサレ」スポットの代官山、いい大人になったのだからとライブ前ちょっと散策してみたのですが、放射状の道、細かい脇道ですっかり方向感覚を失い(ここまで失うのは自分としても珍しいです)、危うくライブに遅れるところでした(道の向こうに、ライブの常連さんの顔を見つけてあわてて戻った)。
以下では、いつものようにセットリストに感想をさしはさみつつメモします。
1.遠い音楽
「ギタ鈴」はこの曲からスターというのが定番っぽくなりつつあるような。吉良さん曰く「原点に戻り、曲目も考えず、行き当たりばったりで行きます(会場笑)」。
2.星の約束
この曲の声の張りが素晴らしかったなあ。
3.夏日記
しっとり。まだ、暑い夏は来ていませんが。
4.静かに窓を開けよう
この曲から、ネットで集めたリクエストに応じる形で。これ、結構レアじゃないでしょうか。僕はライブで聴いた記憶がほぼない。
5.散歩道
6.unreasonable egg
「たまご」も非常にレアだと思います。ライブで聴いたの、いつぶり?もしかして僕は「のれんわけ」以来?
7.14の音
これはビックリ。吉良さんの一人で全部やっちゃうんだもん。特徴のある(ありすぎる)原マスミさんと、太田恵資さんのが一番似ていました(笑)。
8.明日からの風
これも知り合いのリクエストだったなあ。この曲も、僕にとって、zabadakとの最も早い出会いの一つ(確か、メナードのCM曲で、「わくわく動物ランド」の枠で流れていた)。
9.ひとつの事件
10.平行世界
11.アポロの月
ここまでで第1部が終了し、しばしの休憩。

12.(?)→水の踊り
ギターインスト。最初の曲はちょっと自信なし。「水の踊り」は何十回聞いても泣ける。このメロディラインに大学時代、感極まったか。
ここから、今日の共演者で、Moment Strings Quartetのチェリスト郷田祐美子(吉良さんの命名で「セロ弾きのゴーダー」)さんが登場。僕は約3週間前の鈴木祥子さんのライブでも拝見しております(両方のライブに来ていたのって少なかろうな)。
13.四月の風(郷田さんin)
郷田さんは半分リコーダー、半分チェロで大忙し。そうか、この曲もリコーダーでメインパートふけるんだ、家でちょっと練習してみようとこっそり思いました(アルトを買い直さねば)。
14.Portrait of Yumiko
この曲は、吉良さんが、郷田さんのソロアルバム『First』に提供した曲。吉良さん曰く「タイトルがちょっと(こっぱずかしい)」「僕と関わると、リコーダーをやることになるんだよ(「リゴーダー」とも)」郷田さん「私もまさかレコーディングでリコーダー吹くとは思いませんでした(笑)」。チェロの音色が美しい佳曲。
15.I am...
「さて、次は郷田さんのリクエストで、二十数年ぶりでやるのかな、ライブでは初かも…」と言うので何かと思ったらこの曲で、一同びっくり。郷田さんはこの曲でもリコーダーを。ともかく激レアの曲でしたね(上野洋子さん作曲でもあるし)。
16.生まれた街へ
これもしばらく聞いていなかった曲だと思います。激しいチェロが非常にマッチしていたと思います。出張している僕も、今頃マンションに新聞が何日分も突き刺さっていることでしょう(笑)。ここで一旦郷田さんは退場。吉良さんのソロに戻って始められたのが、
17.harvest rain
最初、イントロでは何の曲だか分らなかったので、僕個人はビックリ。僕がはじめて行ったzabadakのライブは、この曲のレコ発(@日清power station)だったんだよなあ(ちょうど22年ほど前!)。さて、ここから「通りすがりの小峰公子さん」がステージに(ずっと公子さんは後ろで見ていらしたんですが)。話題の「代官山の蔦谷書店」を話題にしたMCの後、
18.雲の言葉
がうたわれました。そのあとは、一か月前の鴬谷でも歌われた劇伴の
19.ココニオイデ
もしっとりかつ力強く歌われ、公子さんは退場しようとすると吉良さんが「もうちょっとやってよ」と言って、
20.星ぬ浜
が歌われました。先週沖縄に出張し、かりゆしウェアでこのライブに参加した僕としても非常にうれしい選曲でした(笑)。ここで公子さんが退場でして再び吉良さん一人となり、「最後は1人で決着をつけねばならない、それが男の生きる道」と言いつつ始められたのが、
21.wonderful life
22.おかえり
の二曲。「wonderful life」はみんなが感動しすぎて拍手のタイミングを逃していると、そのまま切れ目なしに吉良さんが「お帰り」を演奏。「では、再びゲストをお呼びして」と言って、郷田さん、公子さんが再びステージに上がり、チェロが加わったヴァージョンの
23.easy going
で締め。あきらめの悪い僕たちはアンコール要求の拍手をして、吉良さん一人が出てきて、
encore 小さい宇宙
で本当の締め。
そのあと、ライブ会場で知り合ったファンの方と少し談笑していたら、出演者の皆さんも出てこられたので、僕は郷田さんのソロアルバムにサインをいただきました。まったりと、リラックスしてライブを楽しめました。