美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

「最後」のゼミ合宿

昨日と、今日、恒例のゼミ合宿に行ってきた。場所は、大津の瀬田の唐橋にある「アーブしが」という施設。今回のゼミ合宿幹事が生協から紹介されて予約したのだが、ここは僕にとっても思い出深い場所。というのは、2004年(僕の担任学年)、2005年入学の諸君を連れて、この宿で「新入生合宿」というイベントを行ったからだ。というわけで、僕は5年半ぶりの訪問。今回は他ゼミから3人、OGのK武さんとT田さんが参加してくれて、計15名。初日に二人、二日目にも二人に1時間たっぷり卒論構想を発表してもらい、あと一ヶ月頑張ってもらおうという趣旨。

(宿の外はすぐ瀬田川でボートの練習がひっきりなし)。
今回の合宿は久々のこの施設訪問というだけでなく、もう一つ感慨深くなる理由があった。というのも、僕が今奉職している某大学文学部国際文化学科という学科が、学部学科の再編成で3年前に募集停止になり、今の4回生が最後の学年となったからだ。つまり「国際文化学科川瀬ゼミ」というのは今年で最後。2005年から合宿は行なってきたが、6回をもって終了、ということになる。毎年発表して討論してお酒飲んで(飲み過ぎて)、翌朝這々の体でも発表して意見を出し合うという、自分でいうのも何だが、実に「大学生」らしい場を作ってきたと自負している。

(発表の風景はこんな感じ)
今日、最後の発表が終わった後、僕は心の底から学生諸君に感謝の言葉を述べた。僕はこの大学でゼミを持って8年目だが、いつも僕が一番楽しませてもらった。本当にぼくは学生に恵まれたと思う。僕が教員生活を始めたこの大学で、このような幸せな経験を積ませてもらったことは、今後も僕の回帰するべき「原点」となるだろう。
さすがに涙は出なかったが(これからの卒論指導を思うと、そんなものは出ない)、しみじみ寂しい。
英語学専攻の同僚が、この前の卒業式の時におっしゃっていた「I am proud of you.」という言葉、一足早いが皆さんに捧げます。