ルポルタージュを読む
このところ、戦争の証言とかを大学では読んでいるが、久々にアップトゥデイトなルポを読んだ。
- 作者: 講談社
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/12/04
- メディア: ムック
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でも、重要なのは、高校では目立たなかった少年が、何らかのきっかけを与えられたら「桜井誠」になっちゃう、ということだ。貧乏画学生が「第三帝国」を作ってしまった、というのと比べるのも大げさだが、残念ながら、そういう人間を「波に乗せてしまった」のが今の世の中だ、というのは痛切に感じる。
他のルポも力作揃い。最後に、ピースボードを扱った『希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想 (光文社新書)』を書いた古市憲寿さんの文章が載っているが、この人はテイストが一貫しているね。余計なこと言わなきゃ良いのに、っていうタイプ(笑)。特に脚注で、根が真面目な僕は「あーあ」と思ってしまう。内容は前著同様まあまあまともなのに、半畳を入れたがるのは根っからなのかな?