美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

野望一つ達成!

今日の講義(宗教史概論)では、戦後日本の宗教史および宗教社会学的な見方について講義しているのだが、今日は、前々からやりたいと思っていたことを達成した。それは、学生にzabadakを聴かせて、色々考えてもらうということだ。野望、と言うにはささやかすぎるけど、一種の「布教」も兼ねているのは否めない(笑)。
聞かせたのは、以下のアルバムのタイトル曲。

ワンダフル ライフ

ワンダフル ライフ

この歌詞は各自ご参照願いたいのだが、一部を以下に引用する。ここには日本人が結構納得してしまう死生観、霊魂観があると思うのだがどうだろうか。要するに、教典に書かれているわけでもないが何となく「死者や霊的存在が自分の周りに存在し、影響を与えてくれている」という感覚だ。

僕一人 ここにおいて
あなたは いなくなったよ
別れの言葉 言わないままで
空よりも 届かない
時のその 向こう側で
僕を今でも 見つめているね

風になって 僕に触れる
雨になって 僕を濡らす
うたに溶けて 僕をふるわす
いつでも 近くに いるように
すべてのものに あなたがいる
あなたを見る どんな時も
あなたを感じ あなたを想う
この手に 抱いてた時よりも

結論は出ない問題だが、学生諸君に自分の中の「死生観」を意識してもらうことには、そこそこ成功したのではないか。