美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

学会二日目

今日も朝早くから「宗教と社会」学会@立命館。午前中はまず、知り合いの院生の発表を聞き(熊野の観光化に関するもの)コメントを述べ、そのまま「民衆宗教」に関するパネルに出席。具体的には、如来教という、日本の新宗教のはしりと見なされている教団の基礎資料集が完成したことを記念して、その編者や関係者の先生方がパネラーとなってご発表&コメント。

如来教・一尊教団関係史料集成 第一巻 (清文堂史料叢書第110刊)

如来教・一尊教団関係史料集成 第一巻 (清文堂史料叢書第110刊)

コメンテーターは、僕が最も敬愛する学者の一人である安丸良夫先生。これは聞かねば、という気持ちで臨んだのだが、予想以上に、鋭く深いコメント。ますます尊敬してしまう。
午後は、脳死・臓器移植に関するパネルに出席。僕も一言言いたかったのだが、他の先生やパネラー・司会者の発言時間が結構長く、言い損ねたのだが、僕が言いたかったのは、医療関係者の視点という、文系の研究者にはなかなかアプローチしづらい部分も見なければ行けないだろうと言うこと(医療社会学・人類学で医師や看護士のナラティヴを集めている人も勿論いるのだが)。こんな事考えるのも、実はちょっと前に、某大学病院において、僕は「外部委員」という肩書きで、「輸血拒否患者(要するにエホバの証人ですね)の対応マニュアル作成委員会」というのに出席し、現場のお医者さんや看護士さんから色々お話を伺った経験があるからだ。
長丁場のパネルが終わった後は、京都駅の居酒屋で、T波大学の皆さんと一献(昨日と今日の個人発表で僕がコメントした発表はともにこの大学の院生のデビュー発表だったので、付け足しを少し申し上げる)。その皆さんを新幹線入り口までお見送りした後、京都の地元民たる僕たち数名は、酔い覚ましにスタバに行き、二次会。