2010-05-10 ちょっとゴシップ気味 book academic 妻の本棚にあったので借りて、新幹線の中で読了。アーレントとハイデガー作者: エルジビェータエティンガー,El〓@7AC1@zbieta Ettinger,大島かおり出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1996/05/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (15件) を見る薄い本だし、二人のややこしい思想的な問題はほとんど記述されず、残された手紙から二人の関係はいかなるものだったか、という事にのみ焦点を合わせて書かれた本だったので、サクッと読み終えることができたが、これ読んでると、ハイデガーはろくでなしだし、アーレントは都合のいい女に思えてしょうがない、って構成になってるよね。この本、毀誉褒貶も激しいらしく、ある筋からは「二人の関係をメロドラマにしすぎ」との批判もあるとか。さもありなん。二人の「男女の仲」については何とも言えないが、ハイデガーもヤスパースとかユダヤ系の弟子たちに、戦後素直にわびを入れていれば・・・とか、しょーもない感想を持ってしまう凡人の僕なのでした(そういうわびを簡単に言えないのがハイデガーたる所以だろうし。そもそもフッサールとのこじれもあるしなー)。 ともかく、ゴシップ気味の本であったのは確か(だからこそ面白くあっという間に読めちゃったのだが)。