美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

岡本太郎美術館へ

今日もいい天気。ちょっくら外出しようということで、妻と二人で川崎市の「岡本太郎美術館」に赴く。最寄駅は「向ヶ丘遊園」。小田急で下北沢より向こうに行くのは十数年ぶりかも。
今日ここを訪れたのにはわけがあって、今この美術館で「前衛下着道−鴨居羊子とその時代 岡本太郎・今東光・司馬遼太郎・具体美術協会展」という企画がなされているのだが、その企画に僕の従姉がゲストキュレーターとして一枚噛んでおり、招待券をいただいたからだ。
でも、まずは常設展の岡本太郎の数々の作品を拝見。ここだけでも相当に見ごたえがあります。大阪人としては、「太陽の塔」で岡本太郎の造形が脳裏に焼き付いておりますので、非常に親しみが湧く(ミュージアムショップで、最後まで「太陽の塔ストラップ」を買おうかどうか迷ったほど)。その後に、従姉が噛んでいる鴨居羊子さんの展示へ。基本的に、彼女が描きためたイラストの商品の数々が中心。そのほかに下着や、手紙なども。実は僕の伯母(従姉の母に当たる)が鴨居さんと旧知の仲だったりもするのだ(だから、ある写真で若き伯母を見つけた時には苦笑)。
ともに見ごたえのある展示なので、散歩がてら(駅から少し歩きます)どうぞ。
ミュージアムショップでは、作品の毒気にあてられて、岡本太郎の本を何冊か購入。

確か、鈴木祥子さんもこの本を座右の書にしていたような気がする。
沖縄文化論―忘れられた日本 (中公文庫)

沖縄文化論―忘れられた日本 (中公文庫)

岡本がマルセル・モースのもとでethnologieを学んだのは有名な話だが、彼の沖縄論や、東北論は昔から興味があったので、これをきっかけに購入。
岡本太郎の見た日本

岡本太郎の見た日本

そういう僕の興味をたぶんカヴァーしてくれている赤坂憲雄先生の本。岡本太郎の写真って、結構いいのが多いのだ(国交正常化前後あたりの韓国にも行っているんだよな)。