美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

「小役人」の姿

深夜、たまたまだが、テレビ朝日のドキュメント「テレメンタリー」を見る。
今日のテーマは、東京都教育委員会に逆らったことで目をつけられた都立三鷹高校校長土肥信雄さんに関するもの。公式サイトから引用すると、

校長辞すとも自由は死せず〜生徒と歩んだ最後の半年間〜2009年6月22日放送〜

生徒とともに…土肥信雄さん
2006年4月 東京都教育委員会の突然の通知により職員会議で「挙手・採決」が禁止された。
このままでは教育現場から“言論の自由”が無くなると主張し、たった一人で東京都教育委員会に反旗を翻した校長先生がいた。
都立三鷹高校 校長 土肥信雄さん。
「教育現場に言論の自由がなければ生徒の幸せはない!」
34年間の教員生活、全てをかけた土肥さんの闘いが始まった。しかし、定年間際に迫った土肥さんにとって残された時間はわずか半年だった…

新聞報道で多少は知っていたつもりだったが・・・。いやあ、聞きしにまさる都教委のせこさ。なに、このassholeのsmallnessったら(下品で済まない。せめて、英語で和らげます。って和らいでないか)。
ホント、何をそんなに怖がっているのか、といぶかしく思うほど、土肥先生に干渉する都教委の小役人の姿。「日の丸・君が代はちゃんとしろよ。口頭だけでなく文書でも各教員に徹底させろ」と念押しに来た連中の薄ら笑い(取材には一切答えず「校長に聞け」の一点張り)。
最後に生徒からエールを送られる土肥先生。ベタな内容だけど、つい涙ぐんでしまう(僕も経験あるけど、教え子からの寄せ書きとかって、嬉しいものなんだよ)。まあ、尊敬されるべき人間はどういう人かっていうのは、一目瞭然だね。少なくとも、薄ら笑いしていた奴じゃない。

追記:この事件、既に岩波ブックレットにもなっているんだね。教えてもらった。

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