美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

謝る必要なし

インフルエンザの猛威は、病気そのものより、人々の心の奥に潜む「何か」を引きずり出す方向での猛威を振るっているように見える。その一番の例が、罹患者を出したといわれる学校に対する非難であろう。東京のある高校などは、校長先生が「涙の謝罪会見」をする羽目になった。その学校には匿名の卑怯極まりない電話が来たという。そういう奴こそ罹って村八分にでもなってしまえ、と呪いたくもなる。
京都では、京大を除く大学が一斉に全学休校になり、それで京大の株が上がったが、僕はy_arimさんがいうように、「いや、これ、単にめんどくさがってるだけでしょ」というようにも思える(笑)。他がやはり過剰なんだよ、繰り返しになるけど。
さて、今朝の新聞を読むと、京都の某専修学校からの罹患者が出て、校長が「陳謝」したというが、誰に対して陳謝すればいいのか。いわゆる「世間をお騒がせして申し訳ない」という常套句があるが、無駄に騒いでいるのは世間の方だよ。謝る必要なし。せいぜい「今、その学生は休ませておりますから」くらいで充分。
と朝から再び腹を立てつつ、今から人混みの中に向かい、知り合いが脚本を書いた劇を見に行ってきます。