美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

女優、女優、女優

今日は一日オフとしてのんびり過ごす。ちょっと前に買ったままだった『Wの悲劇』を見る。この映画、もう24年も前なんだよね。僕の兄貴なんかがリアルタイムで見ていたような世代。友人めんちかつさんとちょっとシンクロニシティしちゃったかも(まあ、めんちかつさんはもろに僕の兄貴と同世代だが)。

Wの悲劇 廉価(期間限定) [DVD]

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薬師丸ひろ子のライバル役で、これがデビューの高木美保が綺麗。世良公則も格好いい(この直後、斉藤由貴ちゃんと『雪の断章-情熱- [VHS]』で共演しているんだよね)。三田佳子の有名な上記の台詞も堪能したし、この映画自体、非常に良質の女の子の成長物語(ビルドゥングスロマン)だと思う。ラストなんか、マジで感動したよ。良い終わり方だよ。
あと、この映画で、鬼演出家役及び実際の劇中劇の演出が蜷川幸雄さんなのにも改めてビックリ。音楽は久石譲。耳を澄ますと、確かに久石サウンド。でも、印象深いのは劇中で流されるエリック・サティの「ジムノペディ」だな。80年代って感じがする。音楽でいうと、この映画の主題歌「Woman」はやはり永遠の名曲。僕が女だったらカラオケで歌ってその場をシーンとさせたくなるほどの名曲だ(笑)。ユーミン松本隆の強力タッグの「良い仕事」。ただ、この曲でのか弱そうな女の子とは真逆の主人公なので、映画の主題歌としてはちぐはぐなのだ。この曲は独立して鑑賞するべし。僕の持っているのはこのベスト盤。何故これを選んだかというと、竹内まりやが提供した「終楽章」という曲が入っているから(最近、竹内まりやが自分のアルバムでセルフカバーしたので、ご存じの方も多かろう)。この曲の女の子って、ひどいよ(笑)。どうひどいのかは、是非この曲を聴いて確かめてください。でも、メロディとかが秀逸すぎる。僕としては、上記の2曲が薬師丸ひろ子のベストオブベスト。