美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

mixiの使い方

今朝、町山智浩さんのブログで、ビックリすることが書いてあった。mixiの規約の変更だが、これは確かに「ちょっとひどくないか」と思う。しかも遡及して適用って、それは許されるのだろうか。「ただより高いものはない」の実例か?

第18条 日記等の情報の使用許諾等

1 本サービスを利用してユーザーが日記等の情報を投稿する場合には、ユーザーは弊社に対して、当該日記等の情報を日本の国内外において無償かつ非独占的に使用する権利(複製、上映、公衆送信、展示、頒布、翻訳、改変等を行うこと)を許諾するものとします。
2 ユーザーは、弊社に対して著作者人格権を行使しないものとします。

附則
1 本利用規約は平成20年4月1日から施行します。
2 本利用規約の施行前にユーザーによって行われた行為についても本利用規約が適用されます。

僕は現在、毎日数回は繋いでいるmixiのヘビーユーザーだが、日記や写真はあげていない(プレミアム会員だっていうのに、全然そのあたりを利用していない)。最初は「友人まで公開」の毒吐き日記でも書いてやろうかと思ったのだが、友人だからこそ、そういうのを見せつけて後悔するはめになったらやだなあ、と思って、入会当初に数日間だけつけていた日記は削除して(愚痴ったりして慰めてもらったりしていました。あの時は感謝しています)、完全に外部ブログで色々ものを言うことにしている(このブログのようにね)。
日記などのプライヴァシーに関わることをmixi側がホイホイ商業利用するとは思えないけど(そんなことしたら大変だ)、使われる可能性が高いものは、商品や映画、書籍などの優れた「レビュー」じゃないかな、と思う。僕も過去、あるグルメガイドサイトに色々投稿していたら(最近ご無沙汰だなあ。もうパスワードも忘れた)、事務局から「あんたの寸評、使っていい?」というメールが来て、書籍化した際に使われたことがある。僕はこの時使われてラッキーくらいに思っていたが、そうは思えない人は、ちょっとこの規約を前に考えた方が良いかもしれない。
この規約がユーザーの反対運動によって変更されない限り、僕もmixiの使い方としては、「同窓会の連絡網」とか「趣味で知り合った人との情報交換」「マイミクの近況を日記で知ること」に限定されるだろうな、と思う。それくらいが健全かも知れないけど。僕は同窓会の連絡網としてはmixiのようなSNSは大変有用なので、なくなって欲しくはないが(それでサポーター気分でプレミアム会員になったのだ)、こういうしょうもない「商業主義」で反発喰らうくらいなら、全ての会員を有料(例えば50円とか100円とか)にした方がマシかも、などと思う。「ただで利用しているんだから、お前がmixi上で書き散らしたことに関してはこっちに権利がある」というのはまだ「マシ」な言い分なので、僕も来月からとりあえず一般会員に戻ろうかと検討中(それなら僕の書いたものを多少使われようがまだ納得できるしね)。