美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

こほろぎ嬢

今日は突然id:o-tsukaさんに誘われ、橋下知事がどうにかしようということで有名になってしまった天満橋の「ドーンセンター」まで映画を見に行ってしまいました(なんか、今日たまたまだが知事が視察に来ていたらしい。昨日も堺市にある子供向けの施設で、館長である松本零士先生にやくたいもない質問というかイチャモンを付けていたよな、この人は)。
映画のタイトルは「こほろぎ嬢」。尾崎翠原作、監督は浜野佐知。あの尾崎翠のシュールな世界をそのまま映画にしちゃいました、という感じで、僕としては久々にアングラな気持ちというか、昔友人がやっていた小劇場の演劇を見たような気になってしまった。徹底した非リアリズム。僕は行きの電車の中で原作を多少読んでいたから良かったものの、いきなりあの世界は辛かろう。まあ、映画は原作を読んでいようがいまいが、完全に観客置いてきぼりの勢いですっ飛ばしていっていたが。

尾崎翠集成〈上〉 (ちくま文庫)

尾崎翠集成〈上〉 (ちくま文庫)

原作はこれ。読んでも訳判らん世界に持って行かれます。これほどの非リアリズム小説を読むのは久々かも。
女が映画を作るとき (平凡社新書)

女が映画を作るとき (平凡社新書)

監督の書いた本はこれ。