モテるとゆめゆめ思うなかれ
電車の中で読み終えたこの本、いやーな読後感。作者が悪いんじゃありません。挙げられている実例のせいです。
- 作者: 金子雅臣
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/02/21
- メディア: 新書
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大学もセクハラ、パワハラの温床といわれる場所だが(ちなみに僕は今年度、勤務校のハラスメント防止委員の一人)、防ぐコツはまず、「自分は魅力的で、若い女の子が食い付いてしまうほどいい男」だなんて自惚れを一切持たないこと、これに尽きる。
もし「若い女性との性愛ファンタジー」に浸りたいなら(セクハラは、力を持った加害者側の勝手な妄想に被害者側が付き合わされる事態を指すのだ)、そんなときこそ『失楽園』『愛ルケ』など、渡辺淳一先生の小説でも読みましょう(笑)。例の小説が、日経新聞に載っていた、という意味をもう一度噛みしめよう。例の小説が、ポルノグラフィ擁護論で言う「ガス抜き」になっていたのかどうか知らないけど(逆におっさんどもの妄想を加速させちゃったような気がするけどね)。