拡散気味
このところ、リアル書店に足を運ぶことが減って、ツイッターの情報などから本を購入することが増えてきた。勢い、分野としてバラバラになりがちだけど、元々僕は(知的に)落ち着きがない浮気性の人間なので、これでいいのだ。
エチオピアについてはろくに知らないが、タイトルに惹かれて購入。昔、教え子にエチオピアの遊牧民のことを調べていた学生がいて、彼女に教えてもらったことが多少頭に残っているな・・・。
みんな知ってるゾロアスター、でも何も知らないゾロアスター教、という気がしたので、この『原典』を買ってみたけど、そのまま教典読んでも、こりゃ難しいや(当たり前)。
お世話になっている櫻井先生の編著。友人も多く執筆。
このところ、映画史、映画論の本も、意識的に集めている。
友人の三ツ井崇君が翻訳。こういうのはやはり図書館に入れておかないとね。
朝日新聞の書評で気になったので。
ナカニシヤ出版が立て続けに沖縄に関しての本を出していて、この2冊もその中に入る。ハンセン病に関する本も集めているし、岸さんたちのは鶴首して待っていた沖縄の社会学的研究。
昔、池上俊一先生の『増補 魔女と聖女: 中近世ヨーロッパの光と影 (ちくま学芸文庫)
』を読んで以来、この手の本には手が出ちゃうんだよね。
著者は建築史のひと。そっち方面からの天皇制へのアプローチってどんなものだろうと思い購入。
早くこれを読むくらいの時間的、精神的余裕が欲しい・・・。
岩波書店のものを中心に
最近、リアル書店に行かず、ネット情報しか目にしていないので、あまり本の量があるとはいえない大学生協の書籍コーナーにふらっと行ってみて「こんなのが出ていたのか」と驚くことになった。やはりネット情報だけでは限界がある。
というわけで、今日大学生協で購入したのは以下の通り。岩波書店のものが多くなった。
最近、映画史で目についたものは買うことにしている(学生でやりたがるのも時々出てくるので)。映画監督論が並んでいる。
ベンヤミンの「アウラ論」とかは大昔読んだのだけど、それ以来ご無沙汰だよな。
植民地史とスポーツ紙の融合したこの本、これから読むのが楽しみ。元々スポーツライターの方らしい。
シリーズものの第6巻。知り合いの執筆者多数。学説史、史学史を中心にしたもの。
「ユダヤ的なるもの」に関する本
今日届いた本のうち、2冊は「ユダヤ的なるもの」についての本、といえるだろう。僕の出身研究室である東大宗教学科は、伝統的にユダヤ教に関する研究者を擁し、養成しているが、僕自身はヘブライ語にびびって、ろくに市川裕先生の教えを受けなかったことを今更後悔している(卒論、宗論では厳しいご指摘をいただいたけど)。
その「罪滅ぼし」ではないが、やはり宗教研究に携わるものとして、ユダヤ教、ユダヤ人に関する本は買ってしまうんですよね。
Twitterで発売を知り、予約。そういえば豚って、ユダヤ教の禁忌なのに、つい忘れがち。この本の内容とは直接の関係はないが、かつてイベリア半島で改宗ユダヤ人を「豚(マラーノ)」と呼んだ、という故事を思い出した(小岸昭先生の本で)。
ブエノスアイレスのユダヤ人コミュニティの研究。世界中、どこにでもユダヤ人は行っているとは知っていたが、南米のコミュニティについては全く無知なので。
知り合いの堀あきこさんが編集しているので(彼女が昔出したBLに関する単行本も読んでいる)。多くの作品が引用されており、資料集的にもよさそう。
この「宗教史学論叢」シリーズ、地道に刊行が続けられ、本巻で24冊目。先輩、後輩が多く執筆しているので、公費で買って大学図書館に入れております。
僕はこの教会のことを全く知らなかったのだが、戦後に誕生して、会員数は1000人を超え、12もの教会と伝道所を産んだそうで、気になったので買ってみました。
出張の代わりに
このご時世で、出張(沖縄に学生を連れて行くフィールドワーク実習)が潰れたので、そのお金で本を買いまくった。研究者の僕はこれくらいしか経済を回す術を知らないので。
最近は、過去の映像作品をDVDにして、それを本の付録にしている学術書も結構多いが、今回はそれを中心にまとめ買い。
東大出版会から出ている3巻セットの「記録映画アーカイブ」シリーズ。
これはタイトルだけで購入しちゃったな。
シベリア抑留関係も2冊購入。
知り合いが多く執筆。
元々バリ島研究の吉田竹也さんが、沖縄にも射程を広げた本のようだ。
一度、一乗寺の喫茶店ですれ違った金君の博士論文。「アルヴァックス」という名前はよく聞くけど、実はよく判ってないのよね。
こちらも博士論文の単行本化。如来教研究と、近世後期の名古屋周辺の「宗教地形」が判る。
名著の誉れ高いこの本の増補改訂版を手に入れられて嬉しい。
「三・一独立運動」に先立つ「二・八独立宣言」が東アジアの中でどのような意味を持ったか、というのを中心に据えた論文集。
これは単純に面白そうだったので。僕は大阪の堺出身だが、僕の母方の実家が千里山で、幼い頃から「阪急って違うなあ」と思っていた。阪急独自のデベロッパー戦略、百貨店、車両のこだわりなどを羅列していた。昔は僕は「沿線の柄が悪いと、野球チームは弱いのかな?(阪神、南海、近鉄)」という疑似相関を考えていたな(笑)。
きっと読めないだろうけど・・・
それでも本を買うのは、まあ、義務みたいなものですね。というわけで、今日買った一番ごつい本はこれ。
チャールズ・テイラーの大著の全訳。本を開いたら二段組みで、ますます気圧される。大学同期で、テイラーの研究をしていて早世した中野剛充君という友人がいたが、つい彼のことを思い出してしまう。
知り合いでもある木村幹先生と田中悟先生の編著。
朝日新聞で、宇野重規先生が書評していたし、翻訳者がサークルの後輩の片岡大右君なので購入。
タイトルだけで面白そうと思い、購入。解説は藤野裕子さん。
ずっとお世話になってきた井上先生のご新著。このところ先生が携わっている「宗教文化教育」についてのまとめのような位置づけか。
「ベ平連」については、実はよく知らないので、その時代背景とともに学ぼうと思って。
このところ、ポツポツと映画史の本を集めているが、この論集、思いのほか知り合いの方が執筆していて驚いた(京大人文研のプロジェクトだから、ある意味当然なところもあるが)。
在日朝鮮人ハンセン病資料ほか
まだお金(研究費)があるうちに、ちょっとした資料集などを買っておこうと思って、以下のものを購入。
このところ、歴史学、社会学でハンセン病に関する研究も増えていると思うが(僕の研究室にあるものを以下に示す)、やはり資料集も押さえておきたいよね。
あとはこんなもの買いました。
大変読みやすいファシズム入門。挟まれているコラムも面白く、特に「悪の陳腐さ」は出色。前も言ったが、僕も講義でカルトの事例や認知的不協和理論を教えるのも、田野先生同様多少なりとも「ワクチン」を注入したいと思っているからだ。
奄美のカトリックの存在は有名で、これまで僕も多少勉強してきたが、沖縄と合わせた歴史のようなので。
知り合い(日文研の研究会で知り合いになった)岡崎さんのご単著。祝、ご出版。
現在Black Lives Matter運動が大きなうねりを見せているが、新聞書評でこの本の存在を知って興味を持った。
これも書評で面白そうだなと思って購入。この安田徳太郎はフロイトを紹介したり山本宣治の従兄弟だったり、キャラのたったお医者さん。その伝記を息子と孫が編んでいる。
このような「○○の誕生」というタイトルに弱いというのもあるが、確かに改めて考えると面白いネタだよな。
以下はいただいた本。
編著者の菊池暁さんからちょうだいしました。ありがとうございます。京都の北白川で実践された郷土研究を改めて考察した論集。教育史、民俗学、史学史が交錯する論集と思います。
これも「生活綴方」という教育実践の「世界的な広がり」を扱った論集。偶然ですが、いただいたこの2冊、戦後すぐ(主に1950年代)の教育実践を見直す論集ですね。
コロナ禍の中の最初の公費消費
現在、本屋さんも出社人数を制限しているせいで、本の発送が多少遅れ気味のようだ。ちょっと前に頼んで、今日届いた本のご紹介。なかなか読む時間と気力がないんですけどね(なんとなく、人と会わずに作業し続けていると、生気がなくなる気がする)。
北海道大学出版会から出た、知り合いが多く執筆の論集を2冊。
一柳先生の本は、つい買っちゃうのよね。いわゆる「オカルト」について、信頼できる学術情報を与えてくださる方って、少ないから。
アニメについて語る人は多くても、その労働について語る人って実はあまりいませんよね。単に「ブラック」と切り捨てるのではなく、どうやってその職場が維持されているか、ということが書かれていそうな雰囲気でしたので、購入しました。
このところ、人文書院のこの装丁のシリーズ(っぽくなっているもの)は購入している。
研究室の先輩の堀江宗正さんの翻訳。死生学の良い入門書のようだ。
元カルト信者で、今はその脱会支援をしている人の手記。
山室軍平の伝記を2冊。前者は最近出たもの、後者はだいぶん前の「人物叢書」で、買った記憶もあるのだが、本棚から出てこなかったので、ついでに購入。