神保町ブックフェスティバルにて
日曜日は、京都に帰る直前に「神保町ブックフェスティバル」に立ち寄り、ここぞとばかりに新古書を買いあさった。以下、今回買った本のメモです。
タイトル通り、沖縄における/沖縄をめぐる闘争の歴史を扱ったもの。
これは南西諸島のシャーマニズムの営みを民俗医療と捉えたモノグラフ。
研究会で一度だけ会ったことのある中村さんの博論。
森話社の「日本映画叢書」の2冊と、もう1冊映画史のものををゲット。
満洲分村移民を拒否した村長 佐々木忠綱の生き方と信念 (信毎選書)
- 作者: 大日方悦夫
- 出版社/メーカー: 信濃毎日新聞社
- 発売日: 2018/08/02
- メディア: 単行本
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信濃毎日新聞は、このところ戦前の満洲に関していい本を出しているな。
研究会で知り合った浜野さんの単著。こういうものはやはり揃えねば。
ゼミ生に原爆映画や原爆マンガ、文学を調べたいというのがいたので。
韓国研究の大先達、伊藤先生の脱北者インタビューの集大成。
この写真集も安く入手できた。感謝。
これはサイン本を入手。
滋賀の出版社のこの本をゲット、最近は滋賀県の日本酒を好んで飲んでいるので。
このブックフェスティバル、版元には本当に申し訳ない気持ちになるが、何せほとんどが半額なので、その誘惑には抗えないです。
多重録音Asturiasの新作『天翔』―Across the ridge to heaven―
日本のプログレで、僕が一番好きなバンドの一つで、大山曜さん率いる「Asturias」の新作を購入。ずっとヘビロテしても飽きない音作り。一応3部作のシメらしいのだが、このところ毎年のようにアルバムを出してくれていただけでも、僕は満足。
毎回使われる、大山さんのお父さんの抽象画をもとにしてデザインされた表紙もかっこいいんだよなあ・・・(見分けはつきにくいけど(笑))。
ridge to heaven 天界への道 / "Across the Ridge to Heaven" Asturias
アンベードカルの新たなブームなのか?
今日大学に届いた研究書のご紹介。ちょっと検索して驚いたのだが、インド初代の法務大臣にして「新仏教運動」の指導者だったアンベードカルについての研究書が結構出ていて驚いた。そこで、それらのアンベードカル本を中心にまとめ買い。
変貌と伝統の現代インド: アンベードカルと再定義されるダルマ (龍谷大学国際社会文化研究所叢書)
- 作者: 嵩満也
- 出版社/メーカー: 法藏館
- 発売日: 2018/04/13
- メディア: 単行本
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社会苦に挑む南アジアの仏教: B. R. アンベードカルと佐々井秀嶺による不可触民解放闘争
- 作者: 関根康正,根本達,志賀浄邦,鈴木晋介
- 出版社/メーカー: 関西学院大学出版会
- 発売日: 2016/08/10
- メディア: 単行本
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まずはこれらのアンベードカル本。特に、今年2冊出している法蔵館の動きが気になる(というか、この前宗教学会の書籍販売コーナーで知ったのだけど)。ついでに他のインド関連の文化人類学系の本も購入。
どちらも興味がそそられたので。あとは日本近代史、社会史関連のもの。
最近の青弓社は、結構「攻めている」気がする。気にはなっていたが、あまり誰も手をつけてこなかった、という研究を多く取り上げているな。
勁草書房のこの「日本の科学史」シリーズは取り敢えず買っている。知り合いも執筆していることが多いし、自分の大学には「科学史」の講義がないので、学生に見せてやりたいというのもある(その割に学生は「核」の問題とかを扱いたがるので)。
編集委員がほとんど友人というのに気づいた(笑)。このところ、映画史の本も集めつつあるので、これもその一環。
著者の大東さんはこれまでも反戦、非戦を貫いた希有な僧侶たちを取り上げてきたが、今回は植木等のお父さんの伝記。
生きられる死: 米国ホスピスの実践とそこに埋め込まれた死生観の民族誌
- 作者: 服部洋一,服部洋一遺稿刊行委員会
- 出版社/メーカー: 三元社
- 発売日: 2018/09/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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僕はこの服部さんという方を知らないのだが、アメリカのホスピスを調べた貴重なものらしい。その方の遺稿集。お若くして急逝されたそうな。序文は船曳建夫先生がご執筆。
zabadak プログレナイト2018@新宿LOFT
今日はタイトルのライブに参加。結構狭い舞台に、上記の写真のように大人数の強者どもが集まる、という趣き。ZABADAK 小峰公子(Vo.,Acc.)、難波弘之(Key.)、鬼怒無月(Gt.)、楠均(Dr.)、青木孝明(Vo.,Gt.)、内田Ken太郎(B.)、伏見蛍(Gt.)、向島ゆり子(Vln.)のみなさん、こう並べて書くと改めて凄いメンツだな・・・。
長らくzabadakは見てきたが、こんな新宿歌舞伎町のど真ん中、というのは初めて(僕が初めて行ったzabadakのライブは、今はなき日清パワーステーションだが、あれは新宿の外れ)。このビルの上の方はホストクラブだったりするので、zabadakファンという、どちらかと言えば地味で、ものすごく場違いな集団(笑)が集結することになった。僕は椅子席の3列目に座ったが、残念ながら座る位置のせいで、舞台の奥の楠さんや内田さんは見づらかった。一番うしろの立ち見席では、常連仲間の姉さん(仮名)たちが立っていたが、いわゆる一番うしろの真ん中という「月影先生ポジション」を押さえていらっしゃいました。
以下では、セットリストと簡単な感想を書き残していきます。今回は2部制でした。
1. Gargoyle
いきなりハードなこの曲からスタート。「プログレ」と名の付くライブでは、結構やることが多い曲だと思います。
2. The sun rises in the West
バカボンのパパの歌(というと誤解されるが、その通りなのだ)。
3. 子午線のマリア
これは長い前奏が良いんですよねえ。
4. 天使の匂い
この曲自体レアだと思うな。調べたら、僕が聴くのは2012年5月の「ロケンナイト」以来らしい。
5. 今日の夢のこと
実は、曲名がすぐに出て来なくて苦労しました。というのも、記憶力の低下はともかく、鈴木祥子さんの「昨日夢の中で」という曲と混じっちゃった・・・。
6. Paco
最初、何の曲のイントロが分からなかったくらい大胆なアレンジが施されていました。あれ、光田康典さんの「クロノ・クロス」に似たような曲が、とかと思っている内に分かるメロディになった。
7. いのちの記憶
これも久しぶり。公子さん曰く「これ、NHKの『みんなのうた』で流してもらったは良いけど、嵐とカップリング。誰得?という感じ」というので爆笑。
8. Poland
風部(友人多し)が活躍していましたね。
ここまでが第一部。十数分の休憩を挟んで、第二部の始まり。
9. 百年の満月
10. 小さい宇宙
この2曲は、公子、青木、鬼怒、楠の4名で演奏。青木さんの声、なんか「素直」な声なんですよね、僕にとっては。そこが良い。
11. 河は広くても
この曲から向島さんが入り、コーラスも。
12. グスコーブドリの伝記
この曲が始まる直前「プログレに戻るよ!」と公子さんがいったので会場も笑う。ギターが3人という贅沢な状況を思う存分フル活用していましたよね、この曲では。
13. 環-cycle-
「魔法使いの嫁」というアニメのエンディングテーマ。バンド形式では初めてではなかろうか。すばらしいでき。
14. 僕のビー玉
15. 樹海
間奏部分が凄く長いバージョンで。この「樹海」の時、鬼怒さんが荒ぶりすぎていて笑った。
16. Mother
楠さんがメインヴォーカル。良い声ですよね、楠さんも。
17. 赤い鹿の伝説(歌詞付き)
この歌詞付きのバージョン、思った以上に良いので、今度ニューアルバム作るときには入れて欲しいと切に願います。
18. ブリザード・ミュージック
19. Easy Going
お約束の曲で一旦締めた後、アンコールは2曲。
e1. 遠い音楽
e2. 相馬二遍返し
休憩含めて約3時間の熱演でした。でも、そんなに時間経ったっけ、と思うほどあっという間に過ぎていきました。
今回のライブでグッと来たのはこのバンドのメンバーで演奏した「環 cycle 」ですね。この曲、編曲が上野洋子さんで、本当に初期zabadakのメンツで作られた曲なので、我々ファンは、昨年の発表の時思わず感涙したものだが、バンドとして奏でると、また違うなあ(もちろんヴォーカルが公子さんと言うこともあるが)。しかも、これが「糸奇はなさんに2曲持って行って、ボツになる予定の曲」だったのと話にも驚いた。
演奏なさる方は大変でしょうが、やはりプログレは癖になる。またこういう企画をやって欲しいな、と貪欲なファンとしては思うのでした。
連載ものの続き
今日本屋で買ったのは、全て続き物。
赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD (3) (ビッグコミックス)
- 作者: 山本おさむ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/09/28
- メディア: コミック
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まずは山本おさむ先生のこれ。この巻では「ローマの休日」の撮影あたりと冷戦時のスパイ合戦について語られている。虚実が入り交じっているが、それは巻末に丁寧に説明されている。 映画「トランボ」も見なければ、と思う。
なんだかんだで、kashmir先生の新刊はほとんど買っているが、このマンガの主人公の「やる気がなさそうで実は行動力もあり」「背も高く」「グラマー」そして「ガチ鉄」(笑)のお姉さんが大変好きです。この漫画家は基本ロリっぽいネタを描くことも多いが、僕はこのマンガのような大人の女性の方が好き、というか、両方描けるこの人はすごいな。
今度アニメにもなるんだよね。沙弥香の燈子への愛情が堪らん(というか、僕は沙弥香がお気に入りなので)。初っぱなの「私も周りの友人も、そんなことで燈子を責めたり失望したりしない。あの子はそれを一度思い知ってもいいと思うの(p.11)」という台詞に参った。劇中劇では、作者がわざと虚実を混ぜているよな。いい演出。
ブログの移行(ダイアリーからブログへ)
これまで十年以上、「はてなダイアリー」でちまちま書いてきましたが、サービスが来年停止するとのことですので、そのまま「はてなブログ」に移行することにしました。タイトルもそのまま。「part 2」とはつけましたが。ついでに長年使ってきたアイコンも、スマホで綺麗に撮り直しました。これ、十数年前に学生からもらったチョコレートの缶なんですよね、実は。これをくれた T.T. さん、お元気(私信)?
最初ドメインを決めるときに、「これなら取得できます」と出たので、何も考えずに選んだのが「hatenadiary.jp」というドメイン。ダイアリーからブログに移行するはずなのに、どうしてこういうドメイン、はてなは用意していたの。一回選んだら変えられないのよね。まあ、僕の方にも「ダイアリーが名残惜しいなあ」という潜在意識があり、選んじゃったのかも知れませんが。
というわけで、そういうURLになっちゃいましたが、見逃してください。
あと、さっき問い合わせをしましたが、動画の貼り付けはうまくインポートされなかった模様。ライブのレポに大きな空白があるのはそのせいです。ご了承ください。
まずはお試しとして、移行した日の日記として書き留めておきます。
「鎮魂」を中心に
今回は鎮魂にまつわる本をまとめ買いし、その他目についたものを購入。
- 作者: 今井昭彦
- 出版社/メーカー: 御茶の水書房
- 発売日: 2018/05/14
- メディア: 単行本
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- 作者: 依田賢太郎
- 出版社/メーカー: 社会評論社
- 発売日: 2018/07/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 岩田重則
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2018/03/20
- メディア: 単行本
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- 作者: 長野浩典
- 出版社/メーカー: 弦書房
- 発売日: 2015/02/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 鵜飼秀徳
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/02/22
- メディア: 単行本
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- 作者: 前田泰樹,西村ユミ
- 出版社/メーカー: ナカニシヤ出版
- 発売日: 2018/08/31
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- 作者: デボラ・ヘルマン,池田喬,堀田義太郎
- 出版社/メーカー: 法政大学出版局
- 発売日: 2018/07/27
- メディア: 単行本
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